春の雨
最近雨が好きなんですね。
ひと雨降るごとに気温が上がり
ひと雨降るごとにつぼみがふくらむ。
雨って良いなと思います。
面倒くさいけれど良い。
(後厄を驀進中ともなると雨に濡れるつぼみすら気にかかり感動のもととなる。
なんとも感傷的だとは思います。
不思議なものですね。)
その昔、17年ほど前ですがアメリカはサンフランシスコで友人宅に招かれました。
丁度4月だったかな。
気候も今の東京と同じくらいで雨の日でした。
ランチを食べながらあれやこれや話をしていたんですが
そのうちお母さんが帰宅されてひと通り歓迎の言葉を述べてくれた後で
「雨の日はキャンドルに火を灯すのが好きなのよ」
と言って大小さまざまなキャンドルに火を灯し窓際に飾りかざりはじめました。
「すげぇ母親だなぁ。格好良いなぁ。」
と24歳な私は心底そう思ったものでした。
無意味とは十分理解しつつ不思議と極東の国にいる自分の母親と比較していました。
キャンドルに火をつけたあと
典型的アメリカ人、というかありがたいほどぽっちゃりとしたそのアメリカ人母親は
「バターをたっぷり塗ったトーストは雨によく合うのよ〜」
といいながら厚切りトーストのたっぷりバターをつくってくれました。
今減量中だから厚切りトーストたっぷりバターは食べません。
キャンドルに火を灯してうっとりもしません。
が、春の雨にだけは反応してこんなことを思い出してしまいました。
春の雨の良いし、お母さんも良いものです。
そして春の訪れもすばらしい。
皆元気〜?