機内にて

機内にて



デンバーに向かう機内におります。

成田〜デンバーの「直行便」なんですがシアトルでトランジットがあります。

で、現在ハワイ州の北北東辺り、ベーリング海の南を飛行中。
シアトルに到着するまであと映画を2〜3本見られるでしょうか。
買ったけれども見ていないDVDに感謝しながら「やっと見られたよ!」とか
呟きたくなりながら一本$5の日本酒を飲みながらダラダラしています。


今回はKEMURIラストライブのミックス作業のため渡米しているのですが
予定ミックス曲数43曲という前代未聞の曲数で一週間のスケジュール内ですべて
終わるのか?を渡米メンバー誰もが胸に秘めながらの旅となっています。


今一本目の映画『The Fantastic Four』を鑑賞し終えましたがなかなか面白かったです。

今回の旅行用にと思ってユナイテッドアローズのセールで購入したカットソーが滅茶苦茶快適で
こんなことならもっと早く購入していれば良かったと思いながら、こんなに良いものをセールで
安価にて購入した「お得感」にご満悦な自分。

話はそれますが僕は「セール」が好きで、あのワサワサとした雰囲気がどうしてか楽しくて
必要なものもないのに足を運んでしまう。で、自分的にはかなりとツボなのだけれど
ポピュラリティを感じさせない品が有得ない価格で売りに出ているのを目の当たりにしたときなど
もうしびれちゃくわけですね。(そういうものに限って夢心地で購入したにもかかわらずあまり着ない)

良かったなぁ。セール。


話戻って、機内では平谷庄至が読書中で、津田紀昭が映画鑑賞中(敬称略)。前の席ではavex担当杉本氏が
熟睡中。

今回は4名後一行での渡米なんです。


津田氏に会うのはラストライブ以来随分久しぶりなんですが会ってみるとあまり久しぶりな感じがしない。
これは今後も起こる現象なんだろうなと妙に納得してしまいました。

隣の席では平谷庄至が読書中。1997年『Little Playmate』録音の為渡米したときも平谷氏が隣で
金髪だった彼が食事の日本そばについてきたわさびをなめながら日本酒を飲んでいました。
その時KEMURIに対する意気込みを延々と語っていて僕はしらふだったのですが
彼の熱弁に興味深く耳を傾けていたのを覚えています。


現在バンドは解散していてその有終の美をかざろうとしている為の渡米なので珍しい状況下での旅ですが
何か不思議と自然な感じがします。

とはいうもののの帰国すれば各人それぞれがそれぞれの生活を始める訳でそれもまたある意味不思議。


思い起こせば10年前に「何も約束されたものがない状況下」で「夢」や「希望」のみたらふく
胸に秘めていたときから随分時間が経ちました。
満足なのはその時「妄想」でしかなかった「風景」の全てが現実のものとなっていることです。


沢山の理屈では済ませることのできない事象に思いを馳せながら、これから自分たちをまっている風景を
凄くわくわくしながら描いています。


何故に人は機内で過去や未来への旅を繰り返すのか?

残り時間で哲学してみます。



知らない人達ばかりの真っ暗な機内にて。