地獄へようこそ+α

昔雑誌のインタビューでデザイナーの山本耀司氏が
日々どんな気持ちで氏自身が着用する服と向き合っているかという質問に対して

「いつ天皇陛下と会っても大丈夫な服を着ている」

的なことを言っていました。

それを読んだときに感動しました。

さすが世界に認められている日本人だと思いました。

こだわり方が格好良い。

いまだに尊敬の眼差しを向けているクリエイターの方です。


「この人なんか凄い」と思うとき、その人が何を基準に良い、悪いを決めているのかなと
考えるのと同時に、確固たる基準を持っていることが凄くうらやましく思えたりします。

話がそれました。

その山本耀司氏と娘さんでデザイナーの山本リミさんの対談を聞きにいったときの話し。

プロのデザイナーとして自身のブランドを始めようとしている自分の娘、
輝かしい第一歩を踏み出そうとしている自身の娘に向かって


「地獄へようこそ!」

と笑いながらおっしゃったそうです。

春夏、秋冬。一年に何回もいろんな場所でコレクションを発表していく
工夫とか入り込む隙のない場所で生きている人の凄い言葉を聞きました。


素晴らしきアマチュアがつくりあげる美しき世界もあります。

ただピンとくるのは山本耀司氏いうところの「地獄」なのかも知れません。



「…にも関わらずやりきる!」


それしかないよなと思います。



追加:

上記

「ただピンとくるのは山本耀司氏いうところの「地獄」なのかも知れません。」

この「地獄」という場所の伊藤ふみお的定義ですが


*自分の才能を信じて「己」という蝋燭を削りつづけながら「才能」に火を灯し続けている場所
*「つくること」と「かせぐこと」が「50:50」で存在し、双方が尊敬、尊重されている場所

かなと思っています。



どうぞ、ものを作って生活していきたい、または、ものをつくる人や才能をサポートすることで
生活していきたいという人達はこの「地獄」という素晴らしき場所の定義を書き加えて
この場所を広げていってください!

よろにく。